1.ハーブティーの飲み方
ハーブティーの飲み方には特別なルールはありませんが、むかしから多く使われていたのはレモンやはちみつを加えるというものです。カモミールなど代表的なハーブティーはそのまま飲んでも十分おいしく感じると思います。
2.ハーブティーは二煎まで
ハーブティーは二煎までとして、使い終わったハーブはお風呂などで再利用するとよいでしょう。
3.ドライハーブティーとフレッシュハーブティー
ハーブティーは乾燥したドライハーブをお茶として飲むのが一般的です。それでも自宅でハーブを栽培している方なら、ハーブの葉をちぎってお茶にして飲むというのはハーブを栽培している方の楽しみのひとつとなるでしょう。ただしなれないうちはドライハーブでいろいろなハーブティーを試してみることをおすすめします。
なおカモミールを自宅で栽培している方は、カモミールのフレッシュティーをぜひ試してみることをおすすめします。色はとても薄い日本茶のようですがすっきりとしたフルーティーな味はフレッシュカモミールだけのものといって良いかもしれません。カモミールは、フレッシュティーの良さがいちばんあらわれるハーブかもしれません(カモミールはドライももちろんおいしいですが……)。
4.市販のティーパック
ハーブティーを気軽に楽しめるティーパックもおすすめできるハーブティーの飲み方になります。ただしティーパックのハーブティーは濃く入ることがありますので、蒸らす時間に注意してください。
5.外国のハーブティーについて
外国では、ハーブティーは薬湯として捉えられている傾向がありますので、日本で飲んでいるハーブティーとはまた違った印象をもつお茶に出会うことがあります。味が合わないという場合は、レモンははちみつを使って味を調整してみましょう。直輸入のハーブティーを購入したり、おみやげなどで海外のハーブティーミックスなどをいただいた場合は参考にしてください。
フレッシュハーブは、ドライハーブにくらべて成分の抽出量も少ないですが、生の葉をサッとお茶として使うのは贅沢な感じがします。
フレッシュハーブもドライハーブと淹れ方に大きな違いはありません。
1.ハーブの量
フレッシュハーブの場合、ハーブの量がわかりにくいですが、1人分は10センチほどの枝を1~2本入れるぐらいというのがひとつの目安です。葉によっても違いがありますが、ドライハーブの3倍の量を使うようにします。
2.リーフを洗う
フレッシュハーブデお茶を淹れる前に、葉はさっと洗って水気を切っておきましょう。
3.固い枝はポットに入れない
フレッシュハーブは枝ごと入れても良いですが、固い枝が付いている場合は、枝をはじいて葉だけいれるようにしてください。
4.お湯を注ぐ
ドライハーブは適当な大きさに切ってポットに入れますが、細かく切る必要はりません。あまり細かくするとフレッシュハーブの場合青臭くなりますので注意してください。お湯の温度はドライハーブと同じで沸騰しない程度のお湯を注ぎ、3分から5分ほど蒸らします。
ハーブにはドライハーブとフレッシュハーブがあります。ハーブティーを淹れる場合は大抵がドライハーブのほうを使うことになるでしょう。
ではティーの淹れ方を簡単にみていきましょう。
1.ハーブの分量
ハーブの分量は1人分がティースプーンで1杯です。市販のドライハーブティーは葉が細かく砕かれているものと、葉の原形がそのままの状態で販売されているものがあります。葉は細かいもののほうが抽出されやすいですから、量としてはリーフ状のものを細かいものより多めに使います。ブレンドしたりしないのなら、葉が砕かれてあるほうが使いやすいでしょう。
2.お湯を注ぐ
ハーブティーを淹れる場合は、色が楽しめる透明の専用ポットがありますので、購入しておくことをおすすめします。ポットはあらかじめお湯で温めておくとよいでしょう。あとは人数分のハーブをポットに入れて、淹れるカップ分のお湯を注ぎます。お湯は完全に沸騰させないで、完全に沸騰する手間で火を止めておきます。蒸らす時間は3~5分程度です。
3.ハーブティーの濃さ
ハーブティーはあまり濃くする必要はありませんが、薄いという場合は、次回に淹れる場合にハーブの量を少し増やしてみてもよいでしょう。
4.ハーブティーの色
ハーブティーはハーブによってさまざまに色づきます。ハーブティーの楽しみはこの色を楽しむところにあるといって言い過ぎではありません。また色が変化することで有名なマロウは女優でありモナコ女王となったグレース・ケリーが好んで飲んだことでもよく知られています。マロウはレモンを絞ると、青から赤紫、そして最後にピンクへと色が変化します。ポットやティーカップは透明のガラス製のものを使うと、ハーブティーの楽しさが増します。
アロマテラピーは、植物の天然精油を体内の取り込むことで、人間に本来備わっている自然治癒力を高め、心身の健康と美容に役立てる民間療法です。アロマテラピーでは精油を体内に取り込むと言っても、これを直接飲んだりするといったことは、少なくとも日本では行なわれていません。精油成分を取り込む方法としては、吸入やマッサージなどの方法がおもなものです。
アロマテラピーに使用される精油はエッセンシャルオイルとも呼ばれます。精油は自然の有機化合物であり、それぞれに異なる組成を備えています。そのため精油の原料植物の種類が違えば精油の効能も異なります。
精油はさまざまな抽出方法によって取り出されますが、ほとんどが水蒸気蒸留法、圧搾法、有機溶剤抽出法のうちのいずれかです。このうち有機溶剤抽出法は、ほかの抽出法とは違い、熱や圧力、水分といった精油成分が損なわれる要素がないことから、純度の高い精油が得られますが、精油の抽出方法は通常原料植物の特性によって決められます。
アロマテラピーという言葉が使われるようになったのは20世紀に入ってからのことですが、アロマテラピーの起源は古代エジプト時代にまで遡ります。当時はすでに、芳香性のある植物はミイラ作りや儀式のほか、医療、美容などにも活用されており、その後芳香性植物の知識は植物療法、芳香療法となってローマ人に受け継がれていきます。そして十字軍の遠征の際にヨーロッパ人は彼らの行なっていた芳香療法を知り、ヨーロッパでも芳香療法の知識が広がっていきます。
それから近代医学が誕生してから、芳香療法のような効果が穏やかな治療方法は次第に衰退していきます。それから芳香療法がアロマテラピーとして再認識されるまでは次の時代の到来を待つことになります。
今のアロマテラピーの基礎となったのは、フランスの香料の研究者、ルネ・モーリス・ガットフォセが植物の精油に関する研究成果を学会に発表し、その研究をまとめた『芳香療法(Aromatherapy)』という本にあります。
日本でのアロマテラピーの歴史はまだ浅いですが、インターネットが普及したことから、これからはアロマテラピーに関する正しい知識が、健康や美容に関心のある方にもっと広まっていくと考えられます。
ハーブのことを調べたことがある方なら、スパイスもハーブの一種であると認識している方が多いと思います。これは決して間違いではないのですが、厳密にはスパイスとハーブは区分けできるものです。
ヨーロッパの大航海時代、スパイスは食品保存の際にも有用なものとして珍重され、東南アジアなどの原産地からヨーロッパへたくさん輸入されていました。スペインやポルトガルの船が自国に持ち帰ったスパイスは刺激的な香りの木の実、樹皮などであり、その価値が高かったことから、自国で自生しているハーブとは区分けしてスパイスと呼んだようです。今ではスパイスは大きな意味でハーブの一種と考えて間違いありませんが、伝統的な考え方としては、ハーブと区分けするためにスパイスという総称ができたというわけです。
ハーブとは何かということを定義する場合、比較として野菜を引き合いにだすと理解しやすいかもしれません。ハーブのいちばんの特徴は、香りがあるとかではなく、自生植物であるということにあります。つまりハーブとは人間の生活に役立つ自生植物ということがより正しい定義となるでしょう。自生植物のハーブとくらべると、野菜は人の手をかけて育成栽培する必要のある植物です。じつはキャベツやセロリ、玉ねぎといった野菜は、かつてはハーブだったらしいのですが、農業作物として育成栽培されるようになったことでハーブではなくなり野菜になりました。
自生植物は虫にもやられにくく、手をかけてあげなくても野生のまま育ってくれます。最近では通年収穫できる香味野菜が増えたことで、純粋なハーブと言いにくくなっている品種も増えてきていますが、ハーブとは本来人間の手によって大規模栽培する植物ではないということです。
ハーブは食用として食べることができるものや、薬効を活用して心身の健康に役立てるものもあります。また強い香りをもつハーブのなかには香りの成分に健康によいものが含まれているものもあり、その精油はアロマテラピーなどに利用されるものもあります。
ハーブというとセージ、カモミール、ラベンダーなどの香草が思い浮かびますが、これらヨーロッパを代表するハーブのほかにも、世界中に各地域独特のハーブが存在します。たとえば日本ではシソやワサビといった植物が生育していますが、これも立派なハーブですし、中国漢方で用いられている薬草などもハーブと言って差し支えありません。またアマゾンの原生林のなかには、一般的にあきらかにされていないたくさんの薬草が存在すると言われており、それらのなかにはハーブと言えるものがたくさんあります。
もっと身近なところでは家のまわりに生えているタンポポやスギナ、オオバコ、シバムギなどがありますが、タンポポはダンデライオンという名の、スギナはホーステイルという名の、オオバコはプランテインという名の、そしてシバムギはカウチグラスという名のハーブなのです。
こうしてみていくと、ハーブというのが草の総称であるということが(すべての草というわけではないにしても)、なんとなくうなずけますね。
ハーブは日本語で「香草」という言葉で置き換えられるのですが、そのことからハーブであればどんなハーブでも、特徴的な香りがするというイメージがするかもしれません。
ハーブの香りは植物がもつ精油成分からでてくる香りです。香草と呼ばれる草のなかには精油がたくさん出ているものもありますが、精油が合成される脂腺が少ないことから、あまり多く出ないものもあります。ですからすべての香草が強い香りを放っているというわけではありません。
ただし精油が多くないハーブでも、たくさん集めて効果的に抽出するとまとまった量のオイルがとれますので、アロマテラピーなどに使用されているオイルの原料植物のなかには、単体では精油がそれほどでない植物もたくさんあります。そしてこの精油成分は、私たちの心や身体に良い影響をもたらすものがあり、アロマオイルとして使われています。
中世ヨーロッパの時代は、香草は魔除けとなると信じられ、それだけ珍重されてきましたが、現在では魔除けとして役割を果たすとは考えられていません。そのかわり香草は私たちの心身の健康増進に貢献してくれるものであるということがわかってきています。